エキストラバージン オリーブオイルのFAQ20

エキストラバージン オリーブオイルのFAQ20

Q1.オリーブオイルと、どう違う?

オリーブオイルは、100%オリーブの実だけから採取したものですが、そのうち、加熱処理や精製処理をしていないものが、バージンオリーブオイルです。バージンオリーブオイルは4階級に分けられ、そのうち酸度が0.8%以下で、風味・香りに欠陥のない最高級ランクのものがエキストラバージンオリーブオイルです。
オリーブオイルの酸度は、鮮度のバロメーターとも言える数値で原料となるオリーブの実の鮮度や搾油方法を反映するものとなります。健康に良いとされるオリーブオイルの様々な効果は上質のエキストラバージンオリーブオイルの特徴です。

オリーブオイルの種類について詳しくはこちらの記事から>>>オリーブオイルの種類はいくつある?

Q2.エキストラバージンオリーブオイルの使い方は?

香りや風味を活かして、健康に良い栄養成分を最大限に取り入れるために、加熱しない使い方が一番おすすめです。「かける」「あえる」「つける」「浸す」「飲む」といった方法です。サラダや温野菜、お刺身、豆腐、焼き魚、パスタなどにさっとひとかけすると、オリーブオイルは調味料の様に素材の味を引き立てて美味しくしてくれます。

Q3.加熱しても良い?

はい、加熱しても大丈夫です。ただし、高級なエキストラバージンオリーブオイルを加熱するのは、少し「もったいない」のです。というのも、加熱すると、せっかくの香り、風味、栄養が熱で失われてしまうからです。加熱しても、全く栄養が無くなってしまうわけではありませんが、エキストラバージンの良さを最大限に有効活用するには、ままが一番おすすめです。

Q4.保管の方法は?

熱と光を避けて常温で保管がおすすめです。オリーブオイルは品質が安定しているので、未開封で保管方法が良ければ、品質を損なうことなく長期保存が可能です。購入したオリーブオイルが透明な瓶に入っていたら、アルミホイルなどで包んで紫外線から保護すると良いでしょう。便利だからと熱くなるコンロまわりにオリーブオイルを置くのは望ましくありません。10℃以下では、オリーブオイルが結晶化するので冷蔵庫に入れるのもNGです。保管の方法を間違えると、せっかくのエキストラバージンが台無しになりかねないので気をつけましょう。

オリーブオイルの保管方法についてはこちらの記事から>>>オリーブオイル保管の5つのNG

Q5.開封後の賞味期限はどのくらい?

オリーブオイルは、空気に触れた時点から劣化が始まりますが、エキストラバージンオリーブオイルは基本的に腐ることはありません。ポリフェノールを多く含む上質なエキストラバージンほど、自己防衛作用が強いため安定度が良いとされています。ただし、香りや鮮度は徐々に失われていくので、なるべく早めに使い切るのがおすすめです。一般的な目安としては1ヶ月ぐらいで使い切るのがおすすめです。熱や直射日光、開封後に蓋をしっかり閉めないなどといった要因で変質する場合があります。万が一不快な臭いがするようなら使用しない方が良いでしょう。

Q6.賞味期限が過ぎてしまったら、どうしたらいい?

賞味期限は、最も良い状態で食べられることを保証するものなので、その期日が過ぎたからと言って食べられなくなるわけではありません。でも、エキストラバージン特有の風味や香り、健康効果は少なくなってしまうのも事実です。その場合は、炒め物や揚げ物などに使ってしまうのが良いかもしれません。ただし、腐敗臭など不快な臭いがするなど、変質がある場合は残念ですが廃棄処分にします。

Q7.オイルに結晶ができたのですが、大丈夫?

大丈夫です。オリーブオイルの主成分のオレイン酸は10℃以下になると固まる性質があるため、寒い季節には結晶ができることがあります。ちょっと気持ち悪いので、びっくりしますよね。10℃以上の室温の場所にしばらく置いておくと、結晶は溶けて元の状態に戻ります。

実は、この結晶は本物のエキストラバージンオリーブオイルの印。もしも、10℃以下でも結晶ができないとすれば、それはエキストラバージンオリーブオイルではなく、他の油を混ぜている可能性があります。オリーブオイルを何度も結晶化させると、風味が落ちるため15℃~20℃ぐらいの室温で保管するのがおすすめです。

Q8.サラダにかけるときにおすすめの方法は?

シンプルな方法として、塩、コショウ、オリーブオイルお好みでレモン汁やバルサミコ酢などをプラスしても美味しいです。順番としては、最後にオリーブオイルをかけると、サラダにまとまりよく味が馴染みます。日本ならではのコンビネーションとして、ポン酢と一緒も手軽で美味しいので、とてもおすすめです。

Q9.オリーブオイルと相性の良い身近な食材は何?


日本の調味料、しょう油めんつゆ、ポン酢と、とっても相性が良いんです。オリーブオイルは油というよりは調味料だとよく言われますが、食材のおいしさを感じやすくさせる働きが確かにあることが、味覚センサーのテストでも証明されています。しょう油や、めんつゆなどを少しかける時に一緒にオリーブオイルを合わせることで、旨味やコクが引き出されて美味しさが増すんです。例えば、お豆腐や焼き魚、蒸し野菜など、いわゆる和食系のメニューにもオリーブオイルを少しプラス。味が美味しくなるだけではなく、食品中の栄養素の吸収も助けるので、オリーブオイルは本当にいいですね!

Q10.オリーブオイルはカロリーが高いの?

オリーブオイル大さじ1杯は約111kcalです。カロリーだけを言えば、サラダ油と同じ程度、バターよりも高いことになります。カロリー摂取量が気になる場合、今使っている他の油(サラダ油、バター、マーガリン、マヨネーズなど)とオリーブオイルを置き換えることをおすすめします。オリーブオイルの場合、カロリーがあっても、血中の悪玉コレステロールを減少させる効果、中性脂肪が体につきにくくする効果、満腹感を感じさせる効果、便秘解消効果があるので、不思議なことに、オリーブオイルにカロリーはあっても、太りにくい体質を作るんです。それで、特に、持病などがある場合は別として、一日の標準摂取量(約大さじ2杯)を超えない量なら、カロリ―の心配はしなくても良いと言えるでしょう。

Q11.油なのに、どうしてダイエットにおすすめなの?

ずばり、エキストラバージンオリーブオイルには太りにくい体質にする働きがあるからです!
特に痩せるためのダイエットには大敵とされがちの油ですが、良質の脂質は生命活動を維持するために欠かせない三大栄養素の1つ。それを無視したダイエットをすると、うまくいかないのです。オリーブオイルは、最も理想的な脂質源として多くの医師や、美容研究家がすすめています。オリーブオイルは他の植物油と違い、加熱処理を含む精製工程を踏まない、オリーブの実を搾っただけの果汁なので、含まれている栄養成分が豊富で健康効果が格段に優れている油であるだけでなく、ダイエットにもすばらしい効果があります。オレイン酸が主体のオリーブオイルは、脂肪の蓄積を抑える働きや、体内に残ると脂肪に変わってしまう糖分の代謝を高める働きをするので、太りにくい体にするんです。さらに、オリーブオイルは血行を良くして免疫力を高めるので、むくみや貧血予防にもなります。空腹感を抑える働きや、便秘解消効果があるのもダイエットにおすすめの理由です。正し、効果があるのは本物のエキストラバージンオリーブオイルです。(偽エキストラバージンオリーブオイルにご注意の記事はこちら。

Q12.オリーブオイルが健康に良いといわれているのはどうして?

オリーブオイルの主成分であるオレイン酸は、体内で合成することができないため、食物から摂取する必要がある必須脂肪酸ですが、生活習慣病の原因となる悪玉コレステロールを減少させる働きがあるほか、胃酸分泌の調整、整腸作用による便秘解消といった効能があります。最近注目されているのが、含有されているポリフェノールで、病気や老化の元凶とされる活性酸素を除去し、認知機能を高める効果が報告されています。若返りのホルモンといわれるビタミンEも豊富です。オリーブオイルを毎日の食事に含める地中海式ダイエットは、医学的な効果が実証されているので、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。さらに詳しいオリーブオイルの効能についての情報は、こちらから>>>

Q13.一日どれぐらいの量とったら良いの?

一般的に、大さじ1杯から2杯程度が適量と言われています。

Q14.飲んでもいい?

もちろんです。一日の推奨摂取量は大さじ2杯と言われていますが、良質のエキストラバージンオリーブオイルはポリフェノールの含有量が多いため、そのまま飲むと刺激が強すぎるかもしれません。果汁100%のフルーツジュースや、野菜ジュースなどに入れて飲むと飲みやすく、毎日の習慣としておすすめです。ただし、オリーブオイルで、お腹が緩くなることがあるので、最初は、少しづつ、様子を見ながら調整してちょうど良い量を見つけてください。

Q15.オリーブオイルの色の違いは何?

オリーブオイルの色

果実の種類、収穫時期の違いによって緑が強いものや、黄金色のものがありますが、一般に、色の違いは品質には関係ないと言われています。若摘みのものは、緑色が濃く、この緑はクロロフィル(葉緑素)によるもので、このタイプのオリーブオイルは、フレッシュな味わいとピリッとした刺激があることが多いです。クロロフィルは光に弱いので、紫外線や蛍光灯などの光に当たると、退色していきます。それで、オリーブオイルが透明な瓶に入っていると、最初は緑がかっていたものが黄色くなるという現象が起こります。一方、遅摘みの熟した実のオイルは最初から黄味がかっていることが多く、まろやかな味わいを楽しめます。

Q16.酸度が低いってどういうこと?

酸度はオイルの鮮度を表すもので、値が小さいほどフレッシュなオイルということができます。オイルは脂肪酸とグリセリンが結びついた構造をしていますが、オリーブの実が摘まれた時から脂肪酸とグリセリンの結合が解かれ始め脂肪酸が遊離するようになります。脂肪酸が100g中何%遊離しているかを数値にしたものが酸度です。エキストラバージンオリーブオイルと名乗るためには、酸度は0.8%以下である必要があります。

Q17.コールドプレスって何?

低温圧搾製法のことです。圧搾時に30℃以上の熱をかけていない場合、コールドプレスと表記できます。熱を加えた方が搾油しやすいため、高温で搾油するメーカーもありますが、熱をかけると、鮮度や香り、風味、栄養成分が損なわれるため、品質にこだわる造り手は、コールドプレス法で搾油します。南イタリアのオリーブオイルの生産者によるカロリブランドと、フリシーノブランドのエキストラバージンオリーブオイルは一般的なコールドプレスよりはるかに温度が低い24℃以下という基準で圧搾しています。
コールドプレスのエキストラバージンオイルはこちらから>>>

Q18.オリーブオイルの選び方のポイントは?

健康効果、ダイエット効果を重視しているなら、必ず上質のエキストラバージンオリーブオイルを選びましょう。遮光性の瓶入りのものがおすすめです。オリーブオイルは光に弱いので、透明ではなく遮光性の瓶に入っているものが保管に適しているからです。ペットボトル入りのものも最近ありますが、実はペットボトルは微量の空気を通すため、オイルが劣化するという点が指摘されています。店頭で買う場合やネットで買う場合、生産国だけでなく生産地域やオリーブの品種の説明があるかも信頼できるエキストラバージンかどうかの要素となります。さらに、エキストラバージンはオリーブオイルの一番搾りの一番良いランクのもので、全体の2割程度しかない希少なものなので、価格が激安というものは品質が疑わしいと言わざるを得ません。

オリーブオイルの選び方についてはこちらの記事から>>>良いオリーブオイルの選び方

Q19.オリーブオイルの価格差の理由は?

オリーブオイルの価格の85%は生産コスト、つまり人件費と言われています。機械化された大量生産型のオリーブオイルに比べ、手摘みで丁寧に収穫し、時間をかけて低温で圧搾する伝統的な方法でオリーブオイルを作ると、価格は高くなります。圧搾の時間を短縮するために高温で圧搾する大量生産式のオイルは価格を抑えられますが、鮮度やオリーブ本来の香りと風味、栄養素は失われてしまいます。
また原料となるオリーブの実の品種や質も価格の違いの大きな要素です。限定の品種で鮮度の高いものを使った場合と不特定な品種で鮮度にこだわらない場合では、価格に大きな差が生じます。

Q20.オリーブオイルの偽物ってどういうこと?

エキストラバージンオリーブオイルといいながら、実は、グレードが基準に達していないもの、精製オイルや他の油(ピーナッツオイル、ヘーゼルナッツオイルなど)とエキストラバージンを混ぜたものなどが市場に多く出回っていると言われています。中には、本当は食用にできないような油を加工してエキストラバージンとして販売する悪質な業者も存在していて、摘発されるケースも報道されています。

詳しくは、こちらを参照してください。<偽エキストラバージンオイルにご注意

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