イタリア産オリーブオイルを他と異らせる5つの要素
地中海沿岸諸国が生産も消費も圧倒的に多い
もともと地中海沿岸地域で栽培されていたオリーブは、今や南米、北米、オセアニア、アフリカなど世界中で栽培されるようになりました。それでも生産量は圧倒的に地中海沿岸諸国が占めています。世界のオリーブオイルの生産と消費の半分以上をスペイン、イタリア、ギリシャが占めています。一人当たりの平均消費量となると1位はギリシャです。中でもクレタ島の人々は年間40リットルから50リットル消費すると言われています。ちなみに日本人一人あたりの平均年間消費量は1〜2ットルほどだそうですから、全然桁が違いますね!
数あるオリーブオイル生産国の中で、どうしてイタリア産オリーブオイルは人気なのか、その理由は?
オリーブ栽培の歴史の古さ
理由の一つにはその歴史の古さがあります。イタリア・プーリア州でオリーブの栽培が始まったころには、スペインや北アフリカ諸国にはオリーブの木が全くなかったと言われています。プーリア州は中世の昔からずっとオリーブオイル生産の中心地で、南北アメリカ大陸やオーストラリアでは遅れること1000年たってようやくオリーブオイルの生産が行われるようになりました。
バラエティーの豊かさ
歴史の古さに加えイタリアの地理的要素もあります。イタリアは南北に細長く山の多い半島です。気候風土や土壌が狭い地域ごとに異なり多様性に富んでいます。そのためオリーブの品種のバラエティの豊かさも群を抜いています。スペインのオリーブオイル年間生産量は、イタリアの倍以上ですが、オリーブの実の品種はスペインの300種に対しイタリアは620種を超えています。(2012年統計)
他国と比べものにならない品種の豊富さに加え土地の特徴を反映した香りや風味、味わいを楽しめるバラエティ豊かなオリーブオイルはイタリアならではの大きな魅力です。
搾油所の数の多さ
ライバル国スペインと比較してさらに興味深い点として挙げられるのが搾油所の数です。オリーブオイルの生産量ではスペインはイタリアの倍以上なのですが、搾油所の数はイタリアが世界一で約5,000ヶ所、対するスペインは約1,800ヶ所。実に3倍近くです。
この数値は、イタリアでは、伝統的なオリーブ農園がたくさんあり、ファミリー規模でオリーブオイルを作っているところが多いことを物語っています。搾油所の数が多いということは、収穫されたオリーブの実が運搬される時間が短いということになり、鮮度の良いオリーブが細やかな注意の行き届いた状態で搾油されるので、質の良いオリーブオイルを生産するのにより良い条件の下にあると言えます。
オリーブ栽培とオリーブオイル生産法の高い技術
さらに、長い歴史により培われたオリーブ栽培の技術力の高さも、イタリア産オリーブオイルを特別なものにしています。各地の生産者はその土地の品種に適した栽培方法や収穫方法を研究し真摯に最高のオリーブオイルの生産に取り組んでいます。
プーリア州を代表するアンティカ マッセリア カロリ社と若手2姉弟率いるフランチェスコ フリシーノ社は、イタリア国内でもオリーブ栽培において最も歴史の古いプーリア州に位置しています。少人数のファミリー経営のオリーブ農園で、愛情を注いで育てたオリーブの木から毎年収穫されるオリーブの実を、伝統と現代の最新技術の両方の利点を最大限生かした方法で加工し、多くの専門家も絶賛する美味しいエキストラバージンオリーブオイルを生産しています。
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